祝!2019年ノーベル経済学賞記念セミナー
日本のNGO/NPOが実証実験で世界を変える可能性
―マサチューセッツ工科大学(MIT)貧困アクションラボ(J-PAL)が実践するRCTを使って世界を変えるー
NGOはユニークな取り組みで、途上国の貧困問題等の解決に取り組んでいます。そして、NPOは日本内外の社会問題等の解決に真摯に取り組んでおります。そんな中、NGOのひとつの取り組みが世界を変えた事例があります。
マサチューセッツ工科大学(MIT)の「貧困アクションラボ」(J-PAL)は、最も厳格なインパクト評価デザインであるRCT(ランダム化比較実験)により、客観的なエビデンスの産出を続けています(実証実験)。オランダのNGOのICS(International Christelijk Steunfounds)は、J-PALと協力してケニアで小学生に回虫駆除薬を配布して小学生の出席日数を劇的に増加させることを実証しました。その結果は広く参照され、エチオピア、インド、ケニア、ナイジェリア、ベトナムで国家レベルの政策として採用されるに至りました。現在までに3億人(正確には292million)が裨益しました(2019年12月現在)。
このセミナーでは、まず、国際開発センター(IDCJ)の佐々木亮・主任研究員からノーベル経済学賞の意義を解説するとともに、受賞者の一人であるアビジット・バナジー教授とのRCTの是非をめぐる議論の顛末を紹介します。続いて、MIT貧困アクションラボと協働した経験を有するコペルニクの中村俊裕代表にご講演いただきます。さらに、佐々木から、MIT貧困アクションラボのインパクト評価の代表的な事例2件を紹介致します。
日時 | 2020年2月27日(木)14:00-16:15 |
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会場 | 日本財団 大会議室A 東京都港区赤坂1丁目2番2号日本財団ビル アクセス |
主催 | 国際開発センター(IDCJ)評価部 |
参加費 | 3,000円(当日会場の受付にてお支払いください。領収書をお渡しします。) |
申込方法 | 「お問い合わせ・お申し込み」ボタンより必要事項(お名前、フリガナ、会社名、電話番号、メールアドレス)を明記の上、お申込み下さい |
申込締切 | 2020年2月20日(木) |
プログラム |
1.ご挨拶(14:00-14:10)池内賢二(日本財団)、森啓子(日本財団) 2.講演1:佐々木亮 (14:10-14:40) 『2019年度ノーベル経済学賞の意味:インパクト評価の起源、歴史、MIT貧困アクションラボのバナジー教授とのRCTの是非を巡る議論』 3.講演2:中村俊裕 (14:40-15:30) 『MITのJ-PALとの協力の経験、NGOと実証実験、世界を変えよう』 4.講演3:佐々木亮 (15:30-16:00) 『貧困アクションラボのRCT評価の実例:日本のNGOも必ずできる』 1)世界で最も有名なRCT評価:ケニアの回虫駆除薬配付の実証実験の解説(オランダのNGO ICS) 2)マイクロファイナンスは奇跡か?:インドにおける実証実験(インドのNGO Spandana) 5.質疑応答(16:00-16:15) |