【News】主要企業の4社に1社がGRI税金項目別スタンダードを利用して報告
主要企業の4社に1社がGRI税金項目別スタンダードを利用して報告
GRIは5月14日に世界のトップ企業1,000社のサステナビリティ報告におけるGRI207: Tax(GRI207: 税金 2019)の利用状況を発表しました。
詳細資料(※1)はGRIニュースセンターからダウンロードいただけます。
※1 gri_207_adoption_study-1.pdf (globalreporting.org)
以下は、IDCJによる仮訳と抜粋を含みます。
GRI – One-in-four major companies report with GRI Tax Standard (globalreporting.org)
上位1,000社を対象に、税の透明性とGRI207の利用状況を分析
新たな調査によると、世界の大手上場企業1,000社のうち26%が、サステナビリティ報告でGRIの税金スタンダードを自主的に使用しており、政策立案者や影響力のあるステークホルダーは税務の透明性への期待とGRI207:税金 2019への注目を高めています。
GRIの税金スタンダードを採用する世界的な動きは、税務戦略、ガバナンス、税務の国別の報告のための唯一の世界初グローバルスタンダードとして2019年12月に公表されたGRI207の引用状況に表されています。
GRI207調査報告書の主な調査結果は以下の通りです:
- GRI207を参照している本社を置く企業の地域は、欧州が34%でトップ、次いでアジア(23%)、米州(19%)となっている。
- 国別ではスイスがトップで、52%の企業がGRI207を引用しており、イタリア(43%)、ロシア(40%)、ドイツ、スペイン(ともに38%)を上回っている。
- 開示事項207-1税務へのアプローチ(28%)、開示事項207-2税務ガバナンス、管理、およびリスクマネジメント(26%)、開示事項207-3税務に関するステークホルダー・エンゲージメントおよび懸念への対処(23%)、開示事項207-4国別の報告(22%)。※IDCJコメント: 開示事項ごとへの地域別言及状況はほぼ同様のパターンとなっており、詳しくは上記※1資料のp.8絵図をご覧ください。
- GRI207の引用分析: この分析では、欧州連合、EFRAG、オーストラリア政府、責任投資原則、UN 持続可能な証券取引所イニシアティブ、ノルウェー中央銀行投資管理部門、エジプト中央銀行、EU サステナブル・ファイナンス・プラットフォーム、EU 税務観察機関、フェア・タックス・マークなどを含む、規制当局、投資家、NGOなどの20以上の重要な出版物におけるGRI 207: Tax 2019の引用を追跡した。
本書はまた、利用者にとっての本スタンダードの利点も強調しています:
- GRI207は、コンプライアンスの負担を軽減し、ステークホルダーに普遍的で比較可能な情報を提供するために必要な、税の透明性に関する世界的な基準作りに貢献している。
- GRI207を利用することで、企業は、EUのCSRDやタクソノミー規制などの新たな規制を遵守することができ、また、グリーンウォッシュに対する認識にも対処することができる。
続きは以下でご確認ください(英文の原記事にジャンプします)。
GRI – One-in-four major companies report with GRI Tax Standard (globalreporting.org)
掲載:2024年5月21日