GRI公認レポーティングサービス(日本語版)のご紹介
GRIは、GRIスタンダードを利用する報告書を対象に、GRI内容索引(対照表)に記載された内容とサステナビリティ報告に記載されている内容が正しくリンクされているかをレビューするサービスを提供しています。世界で年間に500社がこのサービスを利用しており、満足度は84%に達します。
例えば、次のような企業が自社のGRI内容索引に対して、このサービスを利用しています。
ポルシェ(Porsche)
ドイツ復興開発公社(KfW)
シンガポールCity Development Limited (CDL)
https://www.cdlsustainability.com/pdf/CDL_ISR_2022.pdf
従来は英語版の報告書のみが対象でしたが、弊社がGRIよりライセンスを受け、日本語の報告書を対象としたサービスを提供しています。本サービスを受けた報告書は、GRI本部公認の「GRIサービスマーク」をGRI内容索引(対照表)に添付することができます。
本サービスの対象は、GRIスタンダードに準拠する報告書、参照する報告書の両者です。後者には参照報告書用の「GRIサービスマーク」が付与されます。
GRIサービスマーク
2023年1月より、GRIスタンダードを使用する場合はGRIスタンダード改訂版(2021年度版)の使用が義務化されました。これを機に、日本語版のGRIレポーティングサービスのご利用をご検討ください。
プロセス
サービス概要
サービス名 | エッセンシャルサービス(準拠・参照) |
概要 | GRI内容索引(対照表)の省略不可部分の記載項目を対象に、GRIスタンダード(2021年版)の要求事項に基づきGRI内容索引が正しく作成されているかを確認する。 |
所要日数 | 報告書最終ドラフトおよびGRI内容索引の最終版ドラフトをIDCJが受領してから第一フィードバックをお渡しするまで、通常6営業日を要します。詳細はお問い合わせください。 |
価格(税込) | ¥825,000 |
サービス名 | アドバンスドサービス(準拠・参照) |
概要 | GRI内容索引(対照表)の全体の記載項目を対象に、GRIスタンダード(2021年版)の要求事項に基づきGRI内容索引が正しく作成されているかを確認する。 |
所要日数 | 報告書最終ドラフトおよびGRI内容索引の最終版ドラフトをIDCJが受領してから第一フィードバックをお渡しするまで、通常8営業日を要します。詳細はお問い合わせください。 |
価格(税込) | ¥1,100,000 |
※エッセンシャル、アドバンスドサービスとも、GRI内容索引サポートサービスと合わせてお申込みいただくと割引が適用されます。詳しくはこちらをご覧ください。
上記作業完了後にIDCJはGRIサービスマークをお申込み企業様に送付させて頂きます。なお、両サービスとも、要求事項を満たしたGRI内容索引が既に作成されていると、第一フィードバックにおいてIDCJが判断した場合、追加フィードバックは行いません。
よくいただくご質問へのご回答
【ご質問1】これはサステナビリティ報告の認証制度ですか?
このサービスはサステナビリティ報告を認証や保証するものではありません。これはGRI内容索引が、GRIスタンダードの「要求事項7:GRI内容索引の公開」を満たして作成されているかをレビューし、改善に向けたアドバイスを行うサービスです。GRIもしくはIDCJによるレビューで当該GRI内容索引が妥当と判断された場合には、GRIから正規の「GRIサービスマーク」が付与されます。
【ご質問2】マテリアリティの特定プロセスを認証してもらえますか?
このサービスは認証ではなく、GRI内容索引の構成や記載内容をレビューするサービスです。マテリアリティの決定(およびインパクトの特定)プロセスは、GRI内容索引において「3‑1 マテリアルな項目の決定プロセス」への記載が求められます。「GRI 3:マテリアルな項目 2021」にその開示について要求事項が提示されています。これに基づいて情報が記載されているかどうかがレビューされます。
【ご質問3】サービスを受けるメリットは何ですか?
GRI内容索引(通称GRI対照表)が、適切に作成されており、これをGRIがレビューしたことを内外に示すことができます。レビュー後にはGRIから正規の「サービスマーク」が付与され、GRI内容索引にこのマークを添付することが認められます。2023年1月以降に作成する報告書についてはGRIスタンダード改訂版(2021年度版)の利用が求められます。改訂版ではGRI内容索引の構成が変わりましたので、新しいGRI内容索引が改訂版の「要求事項7:GRI内容索引の公開」を満たしているかがレビューされます。
【ご質問4】どのような企業がサービスを受けていますか?
世界で500社の企業が毎年このサービスを受けています。
【ご質問5】どのようなサステナビリティ報告がサービスの対象となりますか?
GRIスタンダード改訂版(2021年度版)に「準拠」したサステナビリティ報告及びそのGRI内容索引がサービスの対象となります。同スタンダードを「参照」したサステナビリティ報告及びそのGRI内容索引は対象になりません。
【ご質問6】このサービスはGRI内容索引の英語版にも適用されますか?
このサービスはあくまで日本語版のサステナビリティ報告とGRI内容索引を対象とします。日本語版に合わせて、英語版のGRI内容索引(GRI Content Index)を作成される場合は、「本サービスはこの報告書の日本語版に対して行ったものである」ことを明記したうえで、英語版にも日本語版と同じ「サービスマーク」を付けることができます。
【ご質問7】具体的に何をチェックするのでしょうか?
GRI内容索引の構成と内容が、GRIスタンダードの「要求事項7:GRI内容索引の公開」を満たしているかレビューします。GRI内容索引に情報・データそのものではなく、その参照先が提示されている場合は、参照先に記載されている情報・データの掲載場所を確認します。GRI内容索引の全項目を確認するサービスは「アドバンスドサービス」、省略不可部分の記載項目のみを確認するサービスは「エッセンシャルサービス」となります。なお、第三者機関の外部保証とは異なり、参照先に記載されている情報・データそのものについては、その正確性、妥当性も含めレビューは行いません。
【ご質問8】GRI本部が直接にレビューするのですか?
日本企業が発行する日本語のサステナビリティ報告や統合報告書、環境報告書などのGRI内容索引に関しては、GRI本部を代行してIDCJ(国際開発センター)がサービスを提供します。弊社のGRIスタンダード講師であり、GRIサステナビリティ・プロフェッショナル資格者が作業にあたります。GRI本部は事後的にIDCJのサービスの適切性や正確性の確認を行います。
【ご質問9】「GRIサービスマーク」はGRI本部から付与されるものと同じですか?
マークの色やデザインは同じであり、「エッセンシャル」と「アドバンスド」というサービス名も同じです。IDCJがGRIを代行して発行するマークには「PROVIDED BY IDCJ UNDER LICENSE FROM GRI」との記載がはいります。
【ご質問10】「GRIサービスマーク」が不要である場合、GRI内容索引の確認だけ頼めますか?
GRI公認レポーティングサービスとは別に、IDCJ独自の「GRI内容索引サポートサービス」も提供しています。「GRIサービスマーク」の付与は伴いませんが、GRI公認レポーティングサービスと同じく、弊社のGRIスタンダード講師であり、GRIサステナビリティ・プロフェッショナル資格者が、GRI内容索引のレビュー作業を行います。
利用企業のコメント
“GRIのチームはプロフェッショナルで効率的、協力的であり、ほぼリアルタイムでオープンなコミュニケーションが取れるため、GRIと一緒に仕事をするのは楽しいことでした。このサービスにより、当社のマテリアルな課題についての一貫性が確保され、ステークホルダーのための高品質な情報の発信に注力することができ、当社のレポーティングが強化されました。”
CEMEX S.A.B. de C.V., メキシコ
”ラックス・アイランド・リゾートとラックス・コレクティブは、ともにGRIのサービスを利用しています。これによって、長年にわたる一貫性と改善が確保されています。2020年、あらゆる混乱が生じる中で報告 書を作成することは、特に困難でした。チームは法律上の期限を非常によく理解しており、実現に向けて真摯に協力してくれます。GRIサービスのこのロゴマークを取得したことは、私たちのステークホルダーに対する信頼の証となりました。”
ラックス・コレクティブ
提携コンサルタント募集のご案内
GRI内容索引の質の向上と、GRI公認レポーティングサービスの普及等を目的として、IDCJは提携コンサルタントを募集いたします。提携コンサルタントは、顧客企業に対しGRI公認レポーティングサービスの申し込みを取り次ぎ、その取次手数料を受領することができます。IDCJからはGRIスタンダード等に関連する最新情報等をご提供します。
提携コンサルタント募集についての詳しいご案内はこちらをご参照ください。
提携コンサルタントリスト
アコーダンス株式会社 事業者登録番号 T7030003013361