【News】GRIの協力で日本のサステナビリティ報告は恩恵を受ける

GRI公表:20241126

GSSBとサステナビリティ基準委員会(SSBJ)が覚書締結

GRIと日本のサステナビリティ基準委員会は、覚書締結により、より緊密な協力関係を開始した。今月東京で開催された初会合に続き、GRIのグローバル・サステナビリティ・スタンダード・ボード(GSSB)とサステナビリティ基準委員会(SSBJ)は、以下の事項について合意した。

  • 企業が財務上のリスクと機会を評価する上で、インパクト報告と情報開示が果たす役割について検討すること。
  • 日本企業がGRIスタンダードを自社の情報開示ニーズを満たす青写真として活用できるよう、共同で能力開発活動を行うこと。
  • それぞれの基準設定の議題と進展に関する情報を定期的に交換すること。

詳細は以下GRI webサイトにてご覧ください。

https://www.globalreporting.org/news/news-center/japanese-sustainability-reporting-can-benefit-from-gri-cooperation/

掲載:2024年11月27日

【News】協働の推進:GRIとEFRAGのパートナーシップ進展

以下の内容はIDCJによる仮訳(部分訳)ですので、原文及び全文は、下部の各GRIサイトURLよりご確認ください。

GRI公表:20241122

GRI-ESRS相互運用性インデックス

GRIとEFRAG(欧州財務報告諮問グループ)の協力関係の次のステップとして、GRIスタンダードとESRSの公式な相互運用性インデックス Excel版がダウンロードできるようになった。

GRI-ESRS相互運用性インデックス(GRI-ESRS Interoperability Index)は、GRIの開示要求事項とESRSの両基準の相互運用性を示している。 高度な整合性によって、二重報告の無駄を回避し、企業を支援するインデックスは、3つのESRS実装ガイダンス文書におけるデータポイントを反映し、新たなEU要求事項を満たす必要があるGRI報告者にとって有用である。 2023年9月の共同声明(joint Statement) で確認された通り、EFRAGとGRIによるESRSの共同作成でESRSとGRIスタンダードの高度な相互運用性が達成されたことでGRI報告者にはESRSを使用して情報開示を行う移行プロセスが合理化されている。加えてESRSの要求事項を満たす企業は、GRIスタンダードを「参照した」報告を行ったとみなされ、GRI報告者は現在のGRI報告を利用しESRSの「サステナビリティステートメント」を作成することができる。

ESRSの理解を深めるための新たな研修

GRI-ESRSの整合性に関する包括的ガイダンスへの需要の高まりに応えるため、GRIアカデミーは「Double Materiality Assessment under the ESRS(ESRSにおけるダブル・マテリアリティ・アセスメント)」と題した新たな研修を開始した。 この研修は、ESRSの主要な要素であるダブル・マテリアリティ・アセスメントの実施手順を段階的に説明している。このオンライン研修コースは、GRIのESRS Certification Programの一連のコースの3つ目にあたる。これまでに「Introduction to the CSRD and Reporting with the ESRS (CSRDとESRS報告入門)」および「Stakeholder Engagement for ESRS Reporting (ESRS報告のためのステークホルダー・エンゲージメント)」が実施されている。各コースはESRS報告のプロセスにおける異なる側面をカバーする設計がされており、企業が優れた報告を行うための必要な知識とツールを提供している。

デジタルタクソノミの整合性

デジタル報告への移行が進む中、GRIとEFRAGチームは、両者の継続的な覚書(MoUの一環として、XBRLタクソノミの取り組みを整合させるために定期的な情報交換を行っている。この整合性は、従来の報告方法からデジタルプラットフォームに移行する企業にとって、シームレスな移行を促進する上で極めて重要である。 デジタルタクソノミを整合することで、二つの組織はサステナビリティデータの正確性とアクセス性を向上させ、包括的かつ、ステークホルダーの容易なアクセスを目指している。

透明性への機運

GRI and sustainability reporting in the EU /GRIおよびEUにおけるサステナビリティ報告に関するQ&Aでは、ESRSがGRI報告者にとって何を意味するのかについてさらに詳しく説明している。

本記事原文は、以下GRI webサイトURL先にてご覧ください。

https://www.globalreporting.org/news/news-center/advancing-collaboration-progress-in-the-gri-and-efrag-partnership/

掲載:2024年11月26日

【News】GRI関連最新ニュース(抜粋)

以下の内容はGRI – News centerからの抜粋で、IDCJによる仮訳(部分訳)です。原文及び全文は、以下記載の各GRIサイトURLよりご確認ください。

GRI公表:20241114

GRIとサステナビリティ基準委員会が東京で会合

GRI – GRI meets with Sustainability Standards Board of Japan

GRIのグローバル・サステナビリティ・スタンダード・ボード(GSSB)とサステナビリティ基準委員会(SSBJ)は、東京で初会合を開催した。この会合では、GSSBとSSBJの代表者がそれぞれの活動に関する最新情報を提供し、企業報告における最近の動向などの議題について議論を行った。GSSBとSSBJは今後も意見交換を続けていく予定である。

CDPGRIが環境情報開示の効率化に向けた連携を強化・比較可能なデータアクセス促進の覚書に署名

GRI – CDP and GRI deepen collaboration to streamline environmental disclosure

企業のサステナビリティ・エコシステムにおける2つの主要な組織は、バクーで開催されたCOP29気候変動会議でCDPとGRIの間で締結された覚書に基づき、環境報告の改善と合理化に向けた協力関係を深めている。GRIは、組織が環境、社会、経済へのインパクトを報告するためのグローバル共通言語であるGRIスタンダードを提供し、CDPは、企業が環境への影響を測定・管理するためのグローバルな独立開示システムを提供している。 14,000社以上の組織がGRIスタンダードを使用し、世界の企業時価総額の3分の2以上を占める24,800社以上がCDPを通じた開示を行っている。 今回の合意に基づき、CDPとGRIは、企業の能力構築と情報開示の効率化を図り、環境報告を通じて比較可能なデータへのアクセスを増やすことを目指す。この覚書は、相互運用性を強化するためのマッピング演習や、CDP質問書や気候変動、水、生物多様性に関するGRI項目別スタンダードによる評価など、両機関の技術的な連携を進めるのに役立つ。

掲載:2024年11月18日