【News】GRI 14: 鉱業 2024 日本語版の公表

GRI 14: 鉱業 2024 日本語版の公表

GRIがGRI 14: 鉱業 2024 日本語版を公表しました(公表日:2024年6月17日)

GRIは4番目のセクター別スタンダードであるGRI 14: 鉱業 2024を公開しました(英語タイトルはGRI 14: Mining Sector 2024)。

構成は他のセクター別スタンダードと同様ですが、想定されるマテリアルな項目は25項目となっています。

「GRI 14: 鉱業 2024」では、鉱業に関与する組織にとって想定されるマテリアルな項目に関する情報が提示されています。これら想定されるマテリアルな項目は鉱業が経済、環境、ならびに人権を含む人々に与える最も著しいインパクトに基づき、同産業に属する組織にとってマテリアルであると想定されるものです。GRI 14では、鉱業に属する組織が、マテリアルと想定される各項目に関連して報告すべき開示事項の一覧も掲載しており、この中にはGRI項目別スタンダードやその他の資料の開示事項も含まれています。

本スタンダードが適用対象とするセクター(業種)は以下のとおりです。

  • あらゆる種類の鉱物、金属および非金属の探査、採石を含む採取、ならびに一次処理(石油、ガス、石炭を除く)
  • 輸送や保管などの鉱業支援活動(鉱業事業者の中核事業に組み込まれている場合)
  • 設計・調達・建設業務(EPC)や上記事業活動の請負業者が提供するものを含む、鉱業事業者への特殊な製品・サービスの供給

なお、本スタンダード13ページ目に表2として「鉱業にとってマテリアルと想定される項目とSDGsの関連性」としてマテリアルと想定される項目が14.1から14.25まで一覧表で示されています(下図)。

本スタンダードは以下GRIサイトよりダウンロードできます。

https://www.globalreporting.org/how-to-use-the-gri-standards/gri-standards-japanese-translations/

掲載:2024年6月26日

【News】GRIの新しいタクソノミーによるデジタル報告の合理化

GRIの新しいタクソノミーによるデジタル報告の合理化

Streamlining digital reporting with GRI’s new taxonomy

GRI発行日:2024年6月18日

XBRLとサステナビリティの専門家のためのパブリックコメントが開始

作業中の新たなサステナビリティ報告分類法(タクソノミー)に関する意見を求めるため、GRIのグローバルなコンサルテーションが進行中である。タクソノミーはGRIスタンダードを利用するためにデジタルで構造化されたフレームワークで構成され、これにより企業は開示事項やスタンダード関連情報を整理・分類することができる。

パブリックコメント期間は2024年8月11日まで行われXBRLのスペシャリストサステナビリティ専門家は、分類法の構造と内容に関するフィードバックへの回答を要請されている。

デジタルツールは、サステナビリティへのインパクトに関する詳細情報を開示する組織のニーズに対応する上で、極めて重要になっている。完全にデジタル化されたタクソノミーにより、コンピューター可読レポートフォーマットが可能となり、多様な報告フレームワークや規制要件の間での切り替えが可能になる。さらに、幅広いサステナビリティデータにアクセスしやすくなり、より迅速で低コストの報告実務が促進される。

GRIサステナビリティ・タクソノミーは、XBRL(ビジネス情報を整理・交換するための標準化フォーマット)により、組織のデジタル形式による報告書発行を可能にする。これは、企業がGRIスタンダードを利用して報告する情報にデジタルタグを適用できることを意味する。サステナビリティデータは、調査や既存のサステナビリティ情報との比較に迅速かつ簡単に活用できる。 

原文の続きおよび詳細は以下GRIサイトにてご確認ください。

https://www.globalreporting.org/news/news-center/streamlining-digital-reporting-with-gri-s-new-taxonomy-1/

掲載:2024年6月19日

【News】労働関連インパクトの説明責任と透明性向上の青写真

労働関連インパクトの説明責任と透明性向上の青写真

Blueprint to advance transparency and accountability for labor impacts

GRI発行日:2024年6月10日

労働慣行と労働条件関連GRIスタンダード改訂パブリックコメント開始

適正な労働条件を確保し、労働者へのインパクトを完全に開示する責任を、組織はどのように果たすのだろうか?この課題は、すべてのGRI労働関連スタンダードの大幅な見直しの核心であり、開示の第一フェーズのためにコンサルテーションが開始された。

雇用慣行と労働条件の透明性向上を求め、現在提案されている一連の変更案は、雇用関係、賃金、労働時間に関する方針、および労働者にとって重大な変化を企業がどう扱うかを取り上げている。2024年10月4日まで実施中のグローバル・パブリック・コメントでは、以下の3つのスタンダード改訂版に対する意見を求めている:

GRI 402:労使関係

GRI 401:雇用

GRI 202:地域経済でのプレゼンス

このプロセスは、労働者(国際労働組合総連合、グローバルユニオン連合)、使用者(国際経営者団体連盟 IOE: International Organization of Employers)、国際労働機関(ILO)の三者代表からなる専門家グループによって指導されている。特に重要なことは、GRI労働関連スタンダードが、ILO、国連、経済協力開発機構(OECD)が規定したものを含み、ビジネスと人権に関する主要な国際機関発行文書と完全に整合していることを確認することである。

労働プロジェクトでは今後12カ月の間に、ワークライフとキャリア開発、労働者の権利と保護など、さらに二つのフェーズコンサルテーションが行われる。人権にもとづくアプローチとデュー・ディリジェンスにより、合計11のGRIスタンダードが更新される。

原文、詳細およびパブリックコメント提出先などは以下サイトにてご確認ください。

https://www.globalreporting.org/news/news-center/blueprint-to-advance-transparency-and-accountability-for-labor-impacts/

https://www.globalreporting.org/standards/standards-development/topic-standards-project-for-labor/

掲載:2024年6月19日

【News】GRIとIFRS財団は完全な相互運用性実現によりシームレスなサステナビリティ報告を可能にする

GRIとIFRS財団は完全な相互運用性実現によりシームレスなサステナビリティ報告を可能にする

GRI発行日:2024年5月24日

マーケットの要請に応え、両団体は協力しGRIとISSBスタンダードを併用する方法を最適化します

IFRS財団とグローバル・レポーティング・イニシアティブ(GRI)は、2022年に締結された覚書に基づき、協力関係を深めています。このコラボレーションは、投資家と幅広いステークホルダー両者の情報ニーズを満たすことを目指す企業に対して、シームレスでグローバルかつ包括的なサステナビリティ報告体制を提供することを目的としています。

協力関係の強化により、GRIとISSBスタンダードを併用して、組織のインパクトから生じるリスクを含む組織のインパクト、リスクおよび機会に関する報告方法が最適化されます。

国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)とグローバル・サステナビリティ・スタンダード・ボード(GSSB)は、テーマ別(項目別)スタンダードとセクター別スタンダード設定の両者について、それぞれのスタンダードの明確な範囲と目的の下で、情報ニーズに対応する共通の開示事項を共同で特定し、調整することを約束しています。この共同研究の最初の成果は、最近公表されたGRI 101:Biodiversity 2024 と、生物多様性、生態系、生態系サービスに関するISSBの今後のプロジェクトに基づく方法論のパイロット化です。

ISSBとGSSBは、共通の開示の整合性に関するそれぞれの基準の改正案に関するパブリックコンサルテーションを含め、確立された基準設定の適正プロセスに従って、引き続き個別に決定をくだします。

詳細はGRIホームページの原文にてご確認ください。

https://www.globalreporting.org/news/news-center/gri-and-ifrs-foundation-collaboration-to-deliver-full-interoperability-that-enables-seamless-sustainability-reporting/

掲載:2024年6月3日