金正日総書記急死後の2012年より金正恩体制が始まり、約2年が経過しました。金正恩第一書記は、2013年3月に新たな戦略的路線である「経済建設と核武力の併進」を掲げ、経済の立て直しに力を入れていると報じられています。一方で、新体制移行後もミサイル発射実験や核実験が実施され、2013年末には金正恩体制を取り巻く環境にも変化が見られる等、北朝鮮国内の状況および北朝鮮を取り巻く国際環境には緊張状態が続いています。また、2012-13年には、北朝鮮と深い関係のあるロシア、日本、米国、韓国、中国に相次いで新政権が発足し、日朝関係のみならず各国間の関係、北東アジア全体の安定にも様々な影響が生じていると言えます。
日本をはじめとした北東アジアの国々は、将来的に北朝鮮の経済社会開発や同国を取り巻く国際的な環境整備に関与していくことが予想されます。そこで当センターは、北朝鮮の経済社会開発に関する見識を深め、将来の対北朝鮮協力の展望を検討することを目的として、2011-2013年度の期間で「北朝鮮と北東アジアの経済社会開発に関する国際交流・研究事業」を実施して参りました。
この度、2月27日に本事業最後となる国際シンポジウムを実施する運びとなりました。本シンポジウムでは、北朝鮮に関する第一線の研究者にお集まりいただき、昨年以降の環境変化を踏まえて、北東アジアを取り巻く環境、北朝鮮の経済改革の現状、北東アジア各国による北朝鮮の経済開発戦略等につき、発表と議論を行います。以下の開催要項をご覧いただき、多くの方にご参加いただけましたら幸いです。
日時 | 2014年2月27日(木)14:00〜17:00 |
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会場 | アクセス渋谷フォーラム(スペースB) 東京都渋谷区渋谷2-15-1渋谷クロスタワー24階 (地図はこちらから) (渋谷駅より徒歩3~5分。路線により時間は異なります。) |
主催 | (一財)国際開発センター |
プログラム | 13:30開場 14:00開会挨拶 (国際開発センター業務部長 寺田幸弘) (5分) 14:05概要説明 「北朝鮮と北東アジアの経済社会開発に関する研究・国際交流事業」概要説明および研究会の中国シンポジウムに関する報告(30分) (株式会社国際開発センター 主任研究員 西野俊浩) 14:35報告1 「朝鮮の経済改革の現状と今後」(30分) (朝鮮大学校 准教授 朴在勲先生) 報告2 「北朝鮮の経済開発と日中韓の関与のあり方」(30分) (帝京大学 講師 李燦雨先生) 報告3「北朝鮮の経済開発における中国の取り組みと日本への期待」(60分) (遼寧省社会科学院 東北アジア研究所所長 金哲先生) 16:35質疑応答(25分) 17:00閉会 |
言語 | 日本語、中国語(逐次通訳) |
定員・対象 | 60名。研究者・実務者・産業界・一般 (定員になり次第、受付終了とさせて頂きます) |
参加費 | 1,000円(当日ご持参ください) |
応募方法 | 件名を「北朝鮮シンポジウム申込み」とし、(1)お名前、(2)ご所属団体及び役職、(3)E-mailアドレスを明記の上、2月24日(月)までに下記事務局までE-mailにてお申込みください。事務局からの返信メールをもって受付完了となります。 |
事務局 | (一財)国際開発センター(担当:白川佑希) 電話:03-6718-5931(代表) Email:seminar(a)idcj.or.jp |