PUBLIC-PRIVATE PARTNERSHIP PROGRAM官民連携プログラム

概要

官公庁の施策と連携した海外での事業展開を支援します。企画書の作成、応募に先立つ投資・ビジネス環境等に関する事前の現地調査、事業の種類に応じた採択後の活動、等の支援を行います。

実施例

主な実績

カンボジア 養蚕業振興に向けた国産シルクの高付加価値化における普及・実証・ビジネス化事業(中小企業支援型)

本事業は、株式会社イル・ヴリールがJICAの民間連携スキームを通じて実施したもので、カンボジア産シルクから抽出するプロテイン(美容成分:セリシン)を配合した「カンボジアゴールデンシルク石鹸(CGS石鹸)」の製造を通じて、伝統的な絹織物以外へのシルクの有用性を実証・普及し、シルク産業の活性化に貢献することを目指したものです。

本事業ではタイのマハーサラカム大学からシルクの専門家を招き、カンボジアの大学にシルクプロテインの抽出/品質検査/粉末化に関する技術移転を行いながらCGS石鹸の試作を行い、カンボジア産シルクが石鹸の美容効果を高めることを実証しました。また、本事業の特色として、カンボジアのシルク産業に関わる複数の省庁や大学等が参加するCGSワーキンググループを設立し、カンボジア産シルクの有用性の普及や、繊維産業以外の幅広い分野での活用の促進を図りました。IDCJの研究員は、本事業の前に実施された案件化調査から外部人材として従事し、主に企画書作成、バリューチェーン調査、機材調達、研修・ワークショップ等の実施、PR資料作成、JICAへの報告書や精算書類の作成等の支援を担当しました。

シルク産業に関わる省庁、大学、JICA事務所等がキックオフミーティングに参加。産官学連携のCGSワーキンググループを設立した。 
本事業後に商品化されたCGS石鹸(写真:株式会社イル・ヴリール提供)

ブルキナファソ 学校ソーラー充電システム導入による教育環境改善案件化調査【アフリカ課題提示型】

本調査は、株式会社川口スチール工業がJICAの民間連携スキームを通じて実施したものです。ブルキナファソは非電化地域が多く、多くの中学校に照明がありません。太陽光発電システムとLEDランタンを組み合わせた「学校ソーラー充電システム」を中学校に導入することにより、教室と生徒の自宅に明かりが灯り、教育環境が改善され教育の質の向上に貢献することを目指したものです。

本調査では、モデル校に学校ソーラー充電システムを設置し、LEDランタンを生徒に貸出す試用サービスを行いました。このサービスを通して LED ランタンの貸出方法等や導入後の生徒の学習時間等の変化を分析し、モニタリングを行いました。IDCJの研究員は、外部人材として従事し、主に教育面の調査において、JICAへの企画書や報告書の作成等の技術支援を担当しました。

ミャンマー 融資付帯保険商品の開発・普及(JICA途上国の課題解決型ビジネス(SDGsビジネス)調査)

ミャンマー西海岸地域にて、サイクロンが通過した際に債務の一部を免除する保険を付帯した特約付き専用ローン商品を開発・普及するための調査です。現地の金融機関との協力により、サイクロンが対象地域を通過した際に債務の一部を免除する保険を付帯した特約付き専用ローン商品の開発・普及を行いました。サイクロンによる多大な損害を頻繁に被っている同地域において、本事業の実施は低所得者層や中小企業の金融サービスへのアクセス向上や自然災害に対する強靭性及び適応能力強化に貢献することが見込まれます。

本事業はSOMPOリスケアマネジメント(株)および損害保険ジャパン日本興亜(株)との共同提案として進められました。IDCJの研究員は対象地域の中小企業金融やマイクロファイナンス、ローンの実態に関する現地調査を実施しました。

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