2011年末の金正日総書記の急死後、金正恩体制へと移行が進む中で、2012年以降、北朝鮮がどのような方針を設定し、対外関係構築、経済の立て直しに取り組むのかに注目が集まりました。新体制の下で大きな方針転換が進むことも期待されましたが、ミサイル発射実験や核実験が実施される等、これまでの対外基本政策は維持されているように思われ、北朝鮮を取り巻く国際環境は今後もさらに緊張が深まることが懸念されています。
一方、2012-13年には、日本のみならず、中国、米国、韓国、ロシアなど、北朝鮮と深い関係のある国において、新政権の発足が相次ぎました。こうした環境の変化は、各国ならびに日朝関係、北東アジア全体にも大きな影響を与える可能性があると考えられています。こうした状況下において、日本は将来的に北朝鮮の経済社会開発や同国を取り巻く国際的な環境整備に関与していくことが予想されます。その手段として重要な位置づけを持つと考えられる我が国の協力の可能性を検証することは、重要な意味を持つと考えられます。
当センターは、北朝鮮の経済社会開発に関する見識を深め、将来の対北朝鮮協力の展望を検討することを目的に、2011-2013年度までの予定で「北朝鮮と北東アジアの経済社会開発に関する国際交流・研究事業」を実施しております。来たる3月22日に、昨年に引き続き、国際シンポジウムを実施する運びとなりました。本シンポジウムでは、北朝鮮に関する第一線の研究者にお集まりいただき、昨年以降の環境変化を踏まえて、北東アジアを取り巻く環境、北朝鮮の経済開発戦略、周辺国との関係等につき、発表と議論を行います。以下の開催要項をご覧いただき、多くの方にご参加いただけましたら幸いです。
記
日時 | 2013年3月22日(金)14:00〜17:15 |
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会場 | アクセス渋谷フォーラム(スペースB) 東京都渋谷区渋谷2-15-1渋谷クロスタワー24階 (地図はこちらから) (渋谷駅より徒歩3~5分。路線により時間は異なります。) |
主催 | (一財)国際開発センター |
プログラム(予定) | 13:30開場 14:00開会挨拶 (国際開発センター理事長 竹内正興) (5分) 14:05基調講演 「北朝鮮および周辺諸国における新政権移行後の北東アジア・朝鮮半島(仮)」 (早稲田大学政治経済学術院教授 深川由起子)(20分) 14:25報告1 「事業の概要とこれまでの検討状況・結果」 (国際開発センター主任研究員 西野俊浩)(20分) 報告2 「北朝鮮の経済開発の可能性」 (帝京大学講師 李燦雨)(35分) 報告3 「新体制下における中国から見た北朝鮮の開発戦略と中国の関与(仮)」 (北京大学教授 金景一)(50分) 16:10休憩(15分) 16:25コメント・補足説明 (朝鮮大学校准教授 朴在勲)(25分) 16:50質疑応答(25分) 17:15閉会 |
言語 | 日本語、中国語(逐次通訳) |
定員・対象 | 60名。研究者・実務者・産業界・一般 (定員になり次第、受付終了とさせて頂きます) |
参加費 | 1,000円(当日ご持参ください) |
応募方法 | 件名を「北朝鮮シンポジウム申込み」とし、(1)お名前、(2)ご所属団体及び役職、(3)E-mailアドレスを明記の上、3月15日(金)までに下記事務局までE-mailにてお申込みください。事務局からの返信メールをもって受付完了となります。 |
事務局 | (一財)国際開発センター(担当:薮田みちる/西野俊浩) 電話:03-6718-5931(代表) Email:seminar(a)idcj.or.jp |